健康な油をもとめて・・・
「キャノーラ油」はなたね油の一種
「エコナ」という油がスーパーなどの売り場から姿を消したのは記憶に新しいことだと思います。「エコナ」は「体に脂肪がつきにくい」という謳い文句によって、健康を売りにした商品群だったはずです。しかしながら、含まれていた「グリシドール脂肪酸エステル」という成分の発がん可能性が問題となり、姿を消しました。しかし、依然として消費者の健康志向は衰えを見せず、次なる健康油が注目されています。一般的に売られている「キャノーラ油」は、動脈硬化などを引き起こすとされるトランス脂肪酸を比較的含まない油としてとりあげられることが多く見られます。これはなたね油の一種で、カナダで製油用に改良された「キャノーラ」という品種を絞った油です。
国産なたね油の稀少性
国産のなたね油は丁寧に作られ、味も良いものが多い
なぜカナダ産の「キャノーラ」油ばかりが出回っているのでしょうか。それは、もともとなたね油の中に含まれていた「エルシン酸」が、過剰摂取によって心臓に害をもたらす可能性があるとして、アメリカで禁止されたことが大きな原因です。このエルシン酸を含まないなたねとして、「キャノーラ」が品種改良されたものとして流通したのです。しかしながら、日本人は古来より、なたね油を用いてきました。流通量は非常に少ないですが、中にはエルシン酸を含まない国産菜種を使用したなたね油も開発されています。国産のなたね油は大量生産していないものが多く、稀少ではありますが、その分丁寧に作られたものが多く、味もよいものがほとんどです。


